X線天体顕微鏡では、結像光学系としてウォルターミラーが利用されています。ウォルターミラーは、回転楕円面と回転双曲面を組み合わせた2回反射ミラーで、広い視野を結像することに優れています。当社のAdvanced KBミラーは、X線の横方向と縦方向それぞれの集光のためにウォルターミラー2枚で構成したものです。
実際に設計形状に対してPV2nm以下で製作したAdvanced KBミラーを用いて行った結像試験では、最小線幅50nmでの構造が明瞭に観察できており、色収差なしのX線顕微鏡としては世界最高レベルの分解能を実現しています。また、 Advanced KBミラーは集光ミラーとしても使用されており、入射角が多少ずれた場合でも集光サイズが維持されやすいという特性から、温度ドリフトや振動環境下でも集光サイズを維持できる特徴があります。


