細胞にとって快適な環境下で培地交換を自動化 「自動細胞培養装置MakCell」

自動細胞培養装置 MakCell MakCell

製品特徴

~培地交換は、マカセルにおまかせ~

CO₂インキュベーター内で自動培地交換

インキュベーター

CO₂濃度や温度、湿度などの環境変化による細胞へのストレスを軽減
培地交換時の培養容器移動(振動)による細胞へのダメージ軽減

(ディンプルプレートについても適用可能)

コンタミネーションに配慮した設計

ISO5グラフ

HEPAフィルター付庫内循環により「ISOクラス5」相当の清浄度環境下
培地交換後に接液した廃液ノズルを洗浄することで、清潔をキープ
※培地供給ノズル及び廃液ノズルは、次回チューブ交換まで同じものを使用

ディッシュ、マルチウェルプレート両方に対応

配置イメージ

多種の培養容器を同時に運用
• ディッシュ
Φ60 ㎜/Φ100 ㎜
• ウェルプレート
6-well/12-well/24-well

マニュアル操作はタッチパネルで実行

タッチパネル

庫内の温度やCO₂濃度を大きく表示
※培養スケジュールはPCで設定

培地3種類同時搭載可能(保冷機能付き)

新鮮な培地がストックできる保冷部
30°の傾き

同時に3種類の培地をセットでき、培地の異なる培養もこの1台で可能
装置上部には保冷部を搭載しており、いつまでも新鮮な培地を供給

培地不足防止対策お知らせランプ点滅機能付き(保冷部通電時はランプ点灯)

• 500 mLボトル 100 mLラインで点滅
• 1000 mLボトル 200 mLラインで点滅

ボトルを30°傾けた状態で収納

• ボトルの取出しが簡単
• 培地の吸い残しが少ない

培地廃液ボトル

廃液ボトルホルダー付属

広口メジュームびん(1L)最大3本収納可能

目線の高さで廃液量が確認しやすく交換忘れを防止

PCでの簡単操作

PCによる培養スケジュール管理

PCでの簡単な操作で
培養スケジュール管理
最大50の培養が登録可能
1日と1週間の実行予定スケジュールを一覧
で確認可能

オプション

メール通知機能

培地交換開始/終了/エラー時
• 休日や勤務時間外でも稼働状況が把握でき安心
• 設定で通知項目を選択可能

クリーンブース

• コンタミネーションリスクを大幅に低減
• 作業性の向上

低酸素雰囲気下での培地交換可能

• 大気(酸素濃度21%)にさらすことなく、低酸素をキープした環境で培地交換
• 酸素濃度条件をコントロールすることで、細胞
の特性評価に貢献

操作手順

操作手順

動作の様子は動画にて

アプリケーションノート

アプリケーションノート

MakCellを用いた低酸素環境安定性の確認

NEW

MakCellを用いた低酸素環境安定性の確認

MakCellの低酸素環境の安定性を確認しました。5% O2になるように設定したところ、1時間でほぼ設定値に到達しました。インキュベータの扉開閉時に生じるO2濃度変動は、5% O2では6分で, 1% O2では12分で各設定値に戻りました。また,MakCell稼働中も培養環境は乱されることなく、一定に維持されていました。

iPS由来心筋細胞の免疫蛍光染色 (Bar = 10 μm)

NEW

MakCellを用いたヒトiPS細胞の心筋分化誘導

MakCellを用いてヒトiPS細胞から心筋細胞への分化誘導を行い、GSK阻害剤とWnt阻害剤を用いたプロトコールを自動化しました。分化15日目における心筋細胞マーカーcTnTの陽性率を評価したところ、条件Cでは約60%の陽性率が得られました。

中胚葉、未分化マーカー遺伝子発現

MakCellを用いた初期中胚葉分化誘導

MakCellを用いてヒトiPS細胞の初期中胚葉分化誘導を自動化する研究を行いました。3種類の培地を使用し、培地交換のタイミングをプログラムすることで、手動操作と同様の遺伝子発現を示すことを確認しました。CHIR99021の添加により、BrachyuryとPDGFR αの発現が確認されたことから、MakCellは自動培地交換による分化誘導が可能であることが示唆されました。

培地交換前後のグルコース濃度変化

MakCellを用いた自動培地交換の前後における培地成分分析

MakCellを用いた自動培地交換と手作業による培地交換を比較した研究では、培地交換前後の乳酸濃度、グルコース濃度、pHを分析しました。結果、MakCellは手作業と同等に乳酸を除去し、新鮮な培地を供給できることが確認されました。手作業では培地ボトルの開閉によりpHが上昇するのに対し、MakCellではpH変動が抑えられました。また、Day 7におけるiPS細胞の形態や増殖率に差異はなく、2ヶ月間の培地交換後もiPS細胞の未分化性が維持されていました。

MakCellによるディンプルプレートの培地交換

MakCellによるディンプルプレートの培地交換

MakCellを使用したディンプルプレートでの培地交換により、細胞塊の崩壊や移動がなくなり、細胞塊のサイズ分布にも影響が見られなかったことから、MakCellが有用な自動培養装置であることが示されました。。

主な仕様

外形寸法

W746×D682×H1000 mm

質量

100 kg

電源

AC 100 V, 50/60 Hz, 15 A

消費電力(本装置)

800 W

ディスプレイ

6.5インチ液晶タッチパネル

供給ライン

送液

ペリスタリックポンプ 3 台

培地保冷部

4~10℃

培地保冷方式

ペルチェ素子

ボトル

コーニング PET製ストレージボトル 500 mL (431532)/1 L (431533)

ノズル

オートクレーブ滅菌対応ステンレスノズル(MC-NZ) ※取り外し式

廃液ライン

送液

ペリスタリックポンプ 3 台

ボトル

汎用広口ボトル (GL-45)

ノズル

オートクレーブ滅菌対応ステンレスノズル(MC-NZ) ※取り外し式

インキュベータ部

 

庫内寸法

W680×D550×H375 mm

庫内体積

140 L

清浄度

ISOクラス5(クラス100)相当

清浄方式

庫内循環式HEPAフィルター

温度表示

デジタル表示(0.1℃単位)

温度設定

タッチパネル(0.1℃単位)

設定温度範囲

20~40℃

温度均一性

±0.5℃(37℃設定時)

CO2濃度表示

デジタル表示(0.1%単位)

設定CO2濃度範囲

1.0~20.0%(0.1%単位)

CO2ガス供給圧力

約0.1±0.05 MPa

加湿方式/湿度

加湿バットによる自然蒸発/90% RH以上

テーブル仕様

上下2段同期回転テーブル
<収納枚数>

 ・ディッシュ:最大24枚収容

 ・マルチウェルプレート:最大12枚収容

 ※マルチウェルプレート12枚収容の場合、ディッシュは最大12枚収容

対応容器

・ディッシュ:60/100 mm

・マルチウェルプレート: 6/12/24

※SBS規格のみ

使用環境温度

20~24℃

使用環境湿度

30~70%

 

消耗品

培地チューブセット

500 mL/1000 mL ボトル供給用チューブセット

セット内容

供給用チューブ(ディスポーザブル) 15 本:電子線滅菌済
GL-45 培地供給ボトルキャップ(オレンジ)3 個:未滅菌 ※ご使用の際はオートクレーブなどで滅菌ください。

型式

MC-DT-500/MC-DT-1000

推奨交換頻度

培養終了毎

500 mL/1000 mL ボトル供給用チューブセット(低吸着)※オプション

セット内容

供給用チューブ(ディスポーザブル・低吸着) 15 本:電子線滅菌済
GL-45 培地供給ボトルキャップ(オレンジ)3 個:未滅菌 ※ご使用の際はオートクレーブなどで滅菌ください。

型式

MC-DT-CF-500/MC-DT-CF-1000

推奨交換頻度

培養終了毎

廃液用チューブセット

セット内容

廃液用チューブ(ディスポーザブル) 15 本:電子線滅菌済
GL-45 廃液ボトルキャップ(ブルー)3 個:未滅菌 ※ご使用の際はオートクレーブなどで滅菌ください。

型式

MC-ST

推奨交換頻度

培養終了毎

 

その他 消耗品

 

培地供給ボトルキャップ用エアーベントフィルター

販売数量

15 個単位

型式

MC-FL

 

HEPAフィルター

販売数量

1 個単位

型式

MC-HF

推奨交換頻度

年に1回 ※定期点検(オプション)時に交換

 

MakCell オートクレーブ対応ノズル

販売数量

1 本単位/6 本単位

型式

MC-NZ/MC-NZ-6