3次元回転浮遊培養装置 CellPet 3D-iPS®CellPet 3D-iPS

製品特徴

独自の3次元培養技術でスフェロイド形成から分化誘導まで

CellPet 3D-iPS
  • ゆっくりとした回転により生じた穏やかな流れによる培養環境
  • 粒度のそろったスフェロイドを得られ、簡単に3D培養ができます
  • 閉鎖系培養容器により、コンタミネーションリスクを低減
  • ガス透過性のある樹脂を採用したディスポーザブル培養ベッセル

<培養実績例>
iPS細胞/ES細胞/iPS細胞由来分化細胞/がん細胞

<培養の様子>

CellPet 3D-iPS®による培養の様子

関連論文

Takahashi et al. Suspension culture in a rotating bioreactor for efficient generation of human intestinal ornogaids. Cell Rep Methods. 2022 Nov;2(11):100337.
DOI: http://doi.org/10.1016/j.crmeth.2022.100337

Takahashi et al. Protocol to generate large human intestinal organoids using a rotating bioreactor. STAR Protocols. 2023
DOI: https://doi.org/10.1016/j.xpro.2023.102374

独自技術「3次元浮遊培養技術 CELLFLOAT®

3次元浮遊培養技術 CELLFLOAT®
CELLFLAT

CELLFLOAT®とは

当社独自の3次元浮遊培養技術のことです。

円筒形の培養容器を常時回転させることで培養容器内に上向きの流れが生じます。その流れにより生じた浮力が細胞にかかる重力を軽減させることにより、細胞は浮遊し続け、浮遊状態で培養を行うことができます。

アプリケーションノート

ヒト間葉系幹細胞スフェロイドの軟骨分化誘導

NEW

ヒト間葉系幹細胞スフェロイドの軟骨分化誘導

CellPet 3D-iPS®を用いてヒト間葉系幹細胞スフェロイドを作製し、培地を切り替えることで軟骨分化誘導を行いました。平面培養での軟骨分化誘導と比較して、ヒアルロン酸や弾性線維をより多く産生していました。また組織中に成熟軟骨組織の特徴である軟骨小腔を確認することができました。

ディスポーザブル培養ベッセルのガス透過性

NEW

ディスポーザブル培養ベッセルのガス透過性

CellPet 3D-iPS®のディスポーザブルベッセルのガス透過性を評価しました。窒素バブリングを行い培地中の酸素、二酸化炭素を除去してから、各気体がどれくらいベッセルを透過して内部の培地に溶け込むか評価しました。その結果、およそ1時間程度で培養ディッシュ中の溶存酸素濃度と同程度となりました。

ヒト間葉系幹細胞スフェロイドの培養

ヒト間葉系幹細胞スフェロイドの培養

CellPet 3D-iPS®を用いてヒト間葉系幹細胞のスフェロイド培養を行いました。培養ベッセルに播種して3日ごとに培地交換を行いました。6日目にスフェロイドを酵素で単分散化し、2等分して培養ベッセル2本に播種して培養を続けたところ、12日間の培養期間でおよそ8倍の増殖率を得ることができました。得られたスフェロイド直径分布は揃っており、また間葉系幹細胞としての性質が維持されていることを確認できました。

ヒトiPS細胞の培養

ヒトiPS細胞の培養

CellPet 3D-iPS®を用いてiPS細胞のスフェロイド培養を行いました。培養4日後のスフェロイドの粒径分布を評価したところ、60%程度が直径200-300 umの大きさとなり、均一なiPSスフェロイドが形成されていました。CellPet 3D-iPS®による培養でも未分化マーカーの発現が維持されていることが分かりました。

ディスポーザブル培養ベッセルのガス交換能

ディスポーザブル培養ベッセルのガス交換能

CellPet 3D-iPS®用に新開発したディスポーザブル培養ベッセルと従来のガラス培養ベッセルを用いてiPS細胞と骨肉腫細胞のスフェロイド培養を行いました。ディスポーザブルベッセルはガス透過性に優れていることから、スフェロイド培養中も溶存酸素濃度を高く保つことができていました。また、骨肉腫細胞ではディスポーザブルベッセルを使うことで、ガラスベッセルでは不可能だったスフェロイドを形成させることができました。

CellPet 3D-iPSを用いた分化誘導(ヒトiPS細胞からの三胚葉分化

CellPet 3D-iPS®を用いた分化誘導(ヒトiPS細胞からの三胚葉分化)

CellPet 3D-iPS®を用いてiPS細胞の3次元回転浮遊培養を行いました。APEL2培地を用いたところ、三胚葉分化マーカーであるSox1、PDGFRα, Sox17の発現の増加が確認されました。このことから、APEL2培地とCellPet 3D-iPS®を用いてスフェロイド培養することで、分化誘導を行えることが示唆されました。

※アプリケーションデーターは上記タイトルよりPDFにてダウンロード可能です。

主な仕様

CellPet 3D-iPS®

型式

CELLPET iPS/3S/MA-2.1

回転速度

5~50 rpm

ベッセル

ディスポーザブル培養ベッセル10/30/50 mL

外形寸法

W176×D176×H100 ㎜

質量

3.3 kg

使用環境温度

15~40℃

使用環境湿度

30~95% RH

CellPet 3D-iPS®用 コントローラー

型式

CELLPET iPS/CO3-3.0

接続台数

最大3 台

モニター

6.5インチ タッチパネル液晶

外形寸法

W200×D303×H151.8 ㎜

質量

4.3 kg

電源

AC 100 V, 50/60 Hz, 0.2 A

使用環境温度

15~30℃

使用環境湿度

30~80% RH

【アカデミック用】CellPet 3D-iPS®用 コントローラー

型式

CELLFLOAT/CO1

接続台数

1台

外形寸法

W98×D230×H137.5 ㎜

質量

1.5 kg

電源

AC 100 V, 50/60 Hz, 0.1 A

使用環境温度

15~30℃

使用環境湿度

30~80% RH

消耗品

名称 商品コード
ディスポーザブル培養ベッセル(10 mL)6本入 EOG滅菌済 CELLPET VES/S10/6
ディスポーザブル培養ベッセル(30 mL)6本入 EOG滅菌済 CELLPET VES/S30/6
ディスポーザブル培養ベッセル(50 mL)6本入 EOG滅菌済 CELLPET VES/S50/6