サステナブルSustainable
サステナブル
ジェイテックコーポレーションの「サステナブル」について
■SPring-8/SACLAのSDGsやカーボンニュートラル達成に向けた取組みに賛同します
日本有数の大型放射光施設「SPring-8」およびX線自由電子レーザー施設「SACLA」において、ナノ領域での観察や制御は、カーボンニュートラルに資するグリーン分野において重要な研究開発要素であり、これまでにも蓄電池、燃料電池、触媒開発などで大きな成果を上げられております。
当社は、理化学研究所(理研)が掲げている「SPring-8」と「SACLA」の持続可能な開発目標(SDGs)や2050年カーボンニュートラル達成に向けた産官学の研究開発活動を従来に増して強力に支援する「SPring-8・SACLAグリーンファシリティ宣言(※)」に強く共感し、これら本施設でのナノ領域での観察や制御の更なる高精度化、効率化を実現するためのキーテクノロジーの1つである当社の高精度X線ミラーの研究開発を推進し、これら取り組みにより当社の存在感、企業価値の一層の向上に繋げてまいります。
■当社独自の環境にやさしい加工技術「EEM」の適用拡大や「CARE」の実用化を推進します
当社は、大阪大学独自の表面ナノ加工であるEEM(Elastic Emission Machining)の実用化に成功し、高精度X線ミラーとして国内外の放射光施設や半導体関連企業等に事業を展開しております。EEMは純水中に懸濁したわずかな微粒子の化学的反応を利用した原子レベルの加工法であり、一般的な切削や研磨加工のように大量の油や薬液等の高環境負荷廃棄物が発生することのない極めて環境に優しいことを特徴としています。今後もさらに環境負荷低減を目指すためにEEMで使用する微粒子の長寿命化、リサイクル化に取り組んでまいります。
さらに大阪大学の金属触媒等を利用した純水のみで加工する独自のナノ加工技術であるCARE(CAtalyst-Referred Etching)の実用化開発を進めています。CAREもEEMと同様に低環境負荷を特徴としており、今後様々な産業分野で用いられている従来の切削・研磨加工等からCAREへの置き換えることで、地球環境や社会維持により一層貢献することを目指してまいります。
■QOL向上による持続可能社会への実現に向けて各種自動細胞培養装置の製品開発や独自の培養技術の研究開発を推進します
これまで治らない病気やケガが新しい薬や再生医療などで治る事例が報告され、社会的にQOLの更なる向上が期待されています。
当社の自動細胞培養装置「CellPet/CellMeister/MakCell」や独自開発した3次元浮遊培養技術である「CELLFLOAT」は、創薬の開発や再生医療の実現に有効で、注目が集まっています。例えば当社のこれら自動細胞培養装置はiPS細胞等を用いた新薬の研究開発に用いられており、また「CELLFLOAT」は大阪大学医学部や横浜市立大学医学部との再生医療等製品開発の共同研究に用いられ、既に成果を上げつつあります。
今後も細胞培養に関する各種自動化装置の製品開発や「CELLFLOAT」技術の適用拡大、高度化を推進し、持続可能社会の実現につながるQOL向上の取り組みを進めてまいります。
2022年2月10日
株式会社ジェイテックコーポレーション
代表取締役社長
津村 尚史
※「SPring-8・SACLAグリーンファシリティ宣言」について
理研の放射光科学研究センターおよび高輝度光科学研究センター(JASRI)が、「SPring-8」と「SACLA」を産官学におけるグリーンイノベーションを目指す様々な研究開発活動を一層推進するグリーンファシリティとすることを宣言したものです。